下京区コンプトン

下京区コンプトンに住んでいました。

【オーストラリア移民日誌】住所がないとどうにもならない

ホテル隔離が終わってシャバに出てきた。
今は妻のボンダイに住む友人の民泊に二人で身を寄せている。
週350ドルと高額だが、ビーチからバスで5分という立地の良さなので仕方あるまい。

妻はほとんどテレワークなので、家にいることが多い。
僕は移住に必要な行政手続きで出たり入ったりしながらも、食事や住まいは一緒なので、今まで成し得なかった新婚生活を謳歌している。

そんな借りぐらしの生活で痛感したのが、住所が定まらないと何一つ事が進まないということだ。


ホテルから出て翌日には全ての行政手続きを終える予定だったが、

健康保険→保険証を送る固定の住所
運転免許→運転免許を書き換えるための書類を送る固定の住所
銀行口座の変更→書類を送る固定の住所
大使館への届け出→住所が決まってないので無理
仕事探し→車がないので通勤圏が限られ、住まいが決まらないと探しようがない

とにかく一切、住所がないことには始まらない。

衣食住とはよく言ったもので、人間はこの3要素が固まって初めて文明らしい生活が送れるようになるし、行政もそれをベースに物事を進められるようになっている。

以前、ホームレス支援などをしている人が「一度住所を失うと、行政や福祉へのアクセスが難しくなる」と言っていたのは、まさにこのような状況を言っていたのだと実感した。

とは言え幸いなことに、まだしばらくは生き延びられる資金もあるし、何より信頼できる妻もいる。
(そして妻には職がある)

まだまだ落ち着かない感じは否めないが、楽しみながら二人の生活圏を構築できればと思っている。