洗濯ネットと生活文化
恥ずかしながら、洗濯ネットの使い方を最近知った。
洗濯ネットの存在は以前から知っていたし、実家でも使われていたが、あれは女性物の服を保護するものだとばかり思っていた。
何故かと言うと、実家の母がそうしていたからである。
実家の母は自分の衣類はマメに洗濯ネットに入れていたが、父及び僕たちの洗濯物は物に関わらず洗濯機にぶち込んでいた。
それを見ていたので、そうするものと思っていたし、実際に最近までそうしていた。
しかし、衣類どうしの擦れや絡みが気になり、ネットで調べてみると洗濯ネットを使うと解消するとのことだ。
なるほど、あれはそういう時にも使えるシロモノなのかと素直に納得した。
こういう事例は他にもあり、先日ドイツの友人とお茶の産地を巡っている時に、現地でお茶を振る舞われた。
その際、煎茶を淹れるときのお湯の温度の話になった。
僕は正直に、熱湯をそのまま注いでいるという話をすると、全員にドン引きされた。
なんならドイツの友人が一番引いてた。
煎茶というのは、50-70℃のお湯で淹れるのが常識らしい。
これも何故そうしていたというと、やはり実家の母がそうしていたからである。
その後全員からお茶のレクチャーを受け、以来お茶はお湯を冷まして淹れるようになった。
生活文化というのは幼少の頃から見ていた母親のやり方を見て学ぶことが多いが、学校や実社会で学ぶ機会が少ない。
それでいて、いざ自活を始めると直面する問題が多いのである。
今まで結構家庭科をバカにしていたが、その有効性がようやくわかってきた次第でございます。