キャンベラ便り
会社をヌルっと辞め、サラっと旅行をし、ダラっと一時帰国をして、ヌルっとオーストラリアはキャンベラにやってきました。
オーストラリアと言えばシドニー、メルボルン、ブリスベンなどの大都市が有名ですが、首都はやや内陸部に入ったここキャンベラです。
何故ここを選んだかと言うと、彼女のご実家があるからです。
毎日晩ごはんごちそうになり、本当に感謝しています。
キャンベラは端的に言うと田舎です。
首都は首都なのですが、首都を決める際にシドニーとメルボルンで争った結果、中間地点にあったキャンベラが選ばれたという、棚からぼた餅というか庭から油田といった経緯で首都に抜擢されているので、いかんせん商業が未発達なのです。
日本でいうと、琵琶湖のない滋賀県に首都機能を移管した感じです。
地理的には都市圏に出るのが3時間ほどかかるので、紀伊半島の奥ぐらいの感じでしょうか。
さらにキャンベラの中心街を大津とすると、近江八幡ぐらいのところに住んでいるので、輪をかけて周囲に何もありません。
歩いて10分の小さめのイオン的なのが生命線です。
しかし、逆に言うと最低限のものはすべて揃います。
小さめのイオン的なのには、通常の大手スーパーの他に、中国、ベトナム、インド、中東、それぞれの食品を専門に扱う商店が入っており、日本食品や調味料も併売しているため、大抵のものは手に入ります。
去年から路面電車が開通し、車がなくても街まで30分未満で出かけられるようになっているので、そこまでの不便は感じていません。
街まで行けばデパートや量販店、少し気の利いた雑貨屋やアンティークショップ、パブやバーもあるので、お気に入りの一軒ぐらいは見つかるんじゃないかと思っています。
あと落ち着いた街なので、人がみんな穏やかで親切です。
オーストラリアの田舎というと、クロコダイルダンディーみたいな白人の親父がピックアップトラックでカントリーを聞きながら、ショットガンでカンガルー、アボリジニ、有色人種を無差別に撃ちまくっているイメージだったのですが、今のところそんな事態はおろか、下手したら下京区より全然治安が良いです。
中南米で治安がお察しの地帯にもお邪魔していたので、このへんは大変ありがたいですね。人間は銃には勝てません。
あと軍事博物館のボリュームがなかなかすごいです。
欧州戦線の主力戦闘機・爆撃機が退役後に払い下げられて来ていたり、ニューギニア戦線で鹵獲した日本軍の戦闘機や戦車を修復して展示してあります。
今の所の一押しスポットは間違いなく軍事博物館。タダだし。
とりあえず以上です。