下京区コンプトン

下京区コンプトンに住んでいました。

ジョージア風チキン

パサパサして扱いづらい鶏の胸肉をどうにか美味しく食べる方法はないか工夫を重ねた後、以下のレシピにたどり着いた。

安価に美味しく仕上がるので、給料日前だけど肉喰いたい時なんかにいいと思う。

 

1、安い胸肉ともやしを買う

2、胸肉を薄く切る

3、胸肉を密封できる袋に入れ、醤油とニンニクと料理酒とみりんを適当にぶちこむ

4、揉む

5、3時間ぐらい冷蔵庫に放置

6、よく焼く

7、焼いた後のフライパンでもやしを炒める

8、食う

 

漬けた状態のものを冷凍しとくとすぐ使えて便利。

 

出来上がりの見た目が貧相で、ジョージアの貧しい移民がたまにありつけるご馳走っぽいかんじなのでジョージア風である。

つまり、ジョージア州は全然関係ない。

 

でも美味いしコスパ高いからジョージア州でも流行ってほしいと思ってる。

 

 

 

ヘッドホン

隣室にはメンチ君というおっさんが住んでいるが、反対側の隣室にはヘッドホンが住んでいる。

 

生気をあまり感じない20代前半の男だがいつ見てもヘッドホンを付けているので、ヘッドホンである。

本当にいつも必ずヘッドホンを付けているので、多分さかなクンみたいにヘッドホンが本体なんだと思っている。

 

ヘッドホンは昼間よくすれ違うが、だいたいいつもマクドナルドの袋を下げている。

かなりのマクドジャンキーである。

生気を感じない原因はマクドの食いすぎだと思う。

 

ヘッドホンが通ったあとはマクド臭が漂っているので、廊下やエレベーターでヘッドホンの気配を感じることがある。

 

下京区で突然マクドの臭いがしたら、それは多分ヘッドホンの通り道なのです。

 

 

 

下京区コンプトンの話

下京区コンプトンとは、僕が今住んでいるアパートメントの通称である。

通称と言っても僕及び家族がそう呼んでるだけだけども。

 

コンプトンはロサンゼルスの最も凶悪なエリアで、治安が悪いことの比喩表現として使っている。

 

そういう意味ではハーレムでもロウアーイーストエンドでも九龍でもトレンチタウンでもいいんだけど、語呂がいいのでコンプトンを採用している。

 

もちろん銃撃戦がある訳ではないけど、

夜中に警報ベルが鳴り響いたり、

タバコの吸殻が廊下に落ちてたり、

階段の踊り場にウンコしてあったり、

近所の小学生が鬼ごっこしてたり、

とにかく治安があまりよろしくない。

 

あとべらぼうに家賃が安い。

そして狭い。

 

でも徒歩圏内に生活インフラ各種及び銭湯、パン屋さん、映画館まであるので、案外気に入ってるのが実際である。

 

 

借金取りっぽいのが来た

借金取りっぽいのが来てた。 
僕ではなくて隣に。

 僕の隣の部屋にはメンチ君というおっさんが住んでいる。
40すぎの小柄なおっさんだ。

会うと必ずメンチを切ってくるからメンチ君である。
メンチを切ってくるのであまり好きではない。

部屋にいると、隣室のドアを叩く音が聞こえた。

「松本さーん!松本さーん!!」

メンチくんは松本さんという名前らしい。

 
「松本さーん!いるんでしょー?電話出てくださいよー!

どうやらセールスではない様子。
ドラマでしか見たことないですが、借金取りっぽいかんじだ。


しばらく部屋の前をうろつく音がした後、

「松本さーん!松本さぁーん!」
チッ


という大きめの舌打ちをして帰って行かれました。


メンチ君がメンチを切ってくるのは、メンチ切っているのではなく何かに怯えていたのかもしれません。

がんばれメンチ君。


日記をはじめた

日記をつけてみることにした。

 
前からブログやらコラムで散発的に文章は書いていたけど、
どうにも続かないので、継続的に文章を書くクセをつけたいなと思ったからである。
あと自分の行動確認と備忘録。
 
今まで続かなかったのは、書きたい事案があるたびに、割と長文を書いていたからだと思う。
なので今回は日常の雑駁なこと、いうなればどうでも言いことを書き連ねていこうと思う。
 
チラシの裏にでも書けばいいことなのかも知れないが、誰かが見ているか否かで大きな違いがある。
衆目にさらしておけば誰かが見ているかも知れないし、誰も見ていなくても観られているかも知れないという意識は持っておける。
要は続けるハリになるということだ。
 
 
今日は夜勤明けだった。
午前中に非番のドイツ人スタッフがLINEで送られてきた文章が読めない、とケータイを持って事務所に来た。
まだ日本語がそこまでなので、意味が読みとれない時があるらしい。
 
文面を見てみると、日本人の女の子とのデートの打ち合わせのようだった。
接続の「は」を「わ」と書いてしまう文面にちょっとイラっと来たが、なんだか楽しそうで良かった。
 
どこで出会ったとか無粋なことは聞かないようにした。
季節は春だ、春らんまんなのだ。