下京区コンプトン

下京区コンプトンに住んでいました。

痕跡

人間は、一日に約100本ほど頭髪が自然に抜けるという。

つまり、僕たちは1日に100回ほど自分の痕跡を落としながら、

日々の生活を送っているということになる。

 

下京区コンプトンにも、時折人が遊びに来ることがある。
たいていはいわゆる「宅飲み」というやつだ。

 

そういった宴があった後に部屋を掃除していると、
必ず自分の物ではない髪の毛が落ちているのが見つかる。

自分は黒髪で短髪なので、長かったり色が入っていると他人の髪というのがはっきりとわかるのである。
とりわけ女性の髪は大変に目立つ。

 

不思議なことに、入念に掃除をしても次の掃除のときに結構な確率で他人の髪が見つかる。
その間、自分以外に誰も部屋に入っていなくても、である。
おそらく前回の取り残しなのだろうが、6畳ほどの狭い住まいを割と時間をかけて掃除している。
それにも関わらず、まだ隠れていた他人の痕跡が出てくることに驚かされる。
これほどまでに人の痕跡がその場に残り続けているのかと。

 


このことに気づいてから、

部屋に落ちている髪の毛から浮気が発覚するという話に納得がいくようになった。
髪の毛から確証を得ることはできないが、非常に有力な物的証拠だ。
原始的だが、大変に効果的である。

 

パートナーの浮気を疑っている女性の皆さんは、

とりあえずパートナーの部屋にコロコロをかけてみることをおすすめする。
小一時間で物証か安心を得られるならパフォーマンスは抜群である。

 

パートナーがいるにも関わらず下半身が収まらない男性の皆さんは、

パートナーより早く、かつ入念に自分のテリトリーをコロコロがけするか、

パートナーと同じ髪質の女性と浮気すると良いと思います。