色とりどりの世界
夜勤明けだった。
夜勤明けは銭湯に行くことが多い。
立ち仕事と短時間睡眠のダメージを癒すためである。
コンプトン周辺は下町なので、銭湯が多い。
徒歩圏内に二件、自転車の圏内なら六件もある。
京都の銭湯全般に言えることだが、背中に色とりどりの彩色を施した人が多い。
要はおヤクザさんが多いのだ。
だいたい平均して1人〜2人、最高は1日で4人見たこともある。
体洗ってたりすると、湯船に背を向ける形になるので、様々な種類の彫り物をまじまじと観察することができる。
下手なタトゥー雑誌より参考になるかもしれない。
もう慣れたのでヤクザがいても特に何とも思わないんだけど、この前明らかに顔ボコボコにされた形跡のある人がいた時はちょっと引いた。
任侠の世界は厳しいようです。