下京区コンプトンの話
下京区コンプトンとは、僕が今住んでいるアパートメントの通称である。
通称と言っても僕及び家族がそう呼んでるだけだけども。
コンプトンはロサンゼルスの最も凶悪なエリアで、治安が悪いことの比喩表現として使っている。
そういう意味ではハーレムでもロウアーイーストエンドでも九龍でもトレンチタウンでもいいんだけど、語呂がいいのでコンプトンを採用している。
もちろん銃撃戦がある訳ではないけど、
夜中に警報ベルが鳴り響いたり、
タバコの吸殻が廊下に落ちてたり、
階段の踊り場にウンコしてあったり、
近所の小学生が鬼ごっこしてたり、
とにかく治安があまりよろしくない。
あとべらぼうに家賃が安い。
そして狭い。
でも徒歩圏内に生活インフラ各種及び銭湯、パン屋さん、映画館まであるので、案外気に入ってるのが実際である。